不妊症
人工授精 AIH
人工授精 AIH (artificial insemination with husband’s semen)
人工授精とは精子を濃縮して子宮内に注入することを指します。元々は精子の状態が良く無い人(濃度の薄い人など)が対象ですが、精子に特に問題のない方にも行います。
体外受精、胚移植IVF-ET
体外受精、胚移植IVF-ET (in vitro fertilization-embryo transfer)
体外受精とは卵子を体外に取り出し(採卵)、精子と受精させ、ある程度受精卵が生育した時点で子宮内に受精卵(胚)を戻す手技を指します。特別な設備と技術を要しますのでどこでも出来る、と言うものではありません。必要であれば実施している施設をどこでも御紹介致します。体外受精は元来両側卵管が閉塞して従来の方法では妊娠不可能な方が適応でしたが、最近は男性因子(精子が少ない、など)や通常の方法ではなかなか妊娠しない方にもされています。
子宮卵管造影検査
子宮卵管造影検査 (hysterosalpingography, HSG)
子宮卵管造影検査とは子宮の出口から造影剤を注入して子宮・卵管をレントゲンで見る検査です。
この検査で判る事は
- 子宮の異常(形、位置)
- 卵管の異常(卵管閉塞、狭窄、走行の異常)
- 卵管周囲癒着の有無など
子宮卵管造影は不妊症の方の必須検査の一つです。
この検査後の半年間位は卵管の通過性が良くなって妊娠率が向上すると言われています。実際当院でもこの検査の後に自然妊娠された方が2023年だけでも数人おられます。
通常月経終了の後から排卵の前の間に検査します。
当院では出来ませんので 主に静岡厚生病院を紹介しております(紹介状を書きます)。
この病院が子宮卵管造影を一番親切に受け入れてくれています。
上の写真は、実際に静岡厚生病院で撮影された子宮卵管造影です。
子宮、両側卵管は正常でした。